洞窟の中を川が流れる神聖な場所
クライストチャーチから車で1時間半弱の場所にあるCave Stream Scenic Reserve(ケーブストリームリザーブ)。
先住民のマオリの人々にとっての聖地である「キャッスルヒル」の近くにあり、同じ石灰岩の地層からなるこの場所もまた、マオリの人々にとって神聖な場所です。
アウトドアスポットでもあるケーブストリーム
ここには全長594mの洞窟があり、その中には川が通っていて、なんとも神秘的な雰囲気を醸し出しています。
周辺にはウォーキングトラックがあり、洞窟の入り口側も出口側も散策することができます。

この川が流れる洞窟、なんとその中を1時間くらいかけて歩いて通り抜けることができるのです。
私自身は経験したことはないのですが、この場所を管轄するDOC(環境保護局)のサイトの地図や経験者の情報からすると、
川の流れに逆らう形で下流側から上流へと上っていく形で、洞窟の中は普段は、浅いところではくるぶし程度、深いところではお腹まで冷たい水に浸かりながら歩き、途中で小さな滝を上るところも数か所あるよう。
最後のほうには金具でできたはしごや鎖を使って岩をよじ登る場所があり、経験者の夫ちゃん曰く、頭がぶつからないように注意する必要があるそうですよ!うーん、ワイルド!

雨が降って増水した後や、水温の低い時期に歩くのを避けるのは当然ながら、ウェットスーツや懐中電灯、滑りにくい靴など、しっかりとした準備や下調べが重要です。(上記のDOCリンク参照)
利用するには料金はかかりません。事故は勿論自己責任です。
神聖な場所であると同時に、今日では自然の造形物を利用した人気のアウトドアスポーツスポットでもあるのがこのケーブストリームというわけです。
気持ち良いウォーキングトラック
今回この神聖な場所にご案内したのは、私たちが2019年に日本に行った時にお世話になった素敵な友人4名様。私達夫婦のツアー立ち上げ活動を応援して下さっている方々です。
今回もまたモニターフォトツアーと称して色んなアイディアを頂きながら、私も一緒に旅行を楽しんできました!
まずは、洞窟の川が入り込むほうの洞窟側を散策することに。


この地域からは昔マオリの人々が実際に使っていたであろうリュックサックが見つかり、カンタベリー博物館に展示されています。


このような洞窟はかつて最も敬われていたマオリの先祖達の埋葬地として使用されていました。たとえ、あなたの直接の祖先ではないとしても、この場所に敬意を払うようお願いします。
ナイトゥアリリの人々は、ここはマオリ新年を知らせる星「マタリキ」-プレアデス星団(スバル)がよく見える場所であると認識しています。
この土地を一番最初に訪れたのはワイタハの人々で、その次にナイマモエ、そして最後にナイタフと続きました。今日では ナイトゥアリリ (マオリ族の家系のうちの一つ)がこの土地と水路の権限を所有しています。過去にここを訪れた他の家系のマオリの人達もこの土地がいかに大切な場所であるかに関心を持っています。
水が穴の中へ落ち込んでる様子。
お水冷たい!同行させてもらった娘も一緒にパチリ。






ケービング(洞窟の中のウォーキング)をするところでした。
お父さんは手をけがしてたようで、
もう一人のお子さんとお留守番の様子。

1時間半くらいのウォーキングでした。
聖地キャッスルヒルにも立ち寄りました
次に向かったのは、ケーブストリームから車で5分くらいのキャッスルヒル。
キャッスルヒルの詳細については ↓こちらの過去記事をご参照ください。 神の巣 KuraTawhiti-Castle Hill「キャッスルヒル」-ツアレポ⑤ |

皆で大地にご挨拶した後は、叡智が込められたマオリの歌と踊りを皆さんに教えて頂き、一緒に歌い、舞いました。
受け取って、取り込んで、分かち合う。
とっても素敵なハーモニー。
おかげさまで私自身も、エネルギーを満タンに満たすことができました。

この場所は何度訪れてもパワフルで、個人的にも大好きです。
クライストチャーチからは車で1時間20分程度。
半日もあれば十分楽しむことができます。
おひとり様からご案内可能です。
準備ができ次第ご案内開始しますね!
次はテカポやマウントクックへのツアー記録をお伝えします!