ピークヒルルート (Peak Hill Route)

まるで空を飛んでいるような気分。。。


今回はクライストチャーチから車で約1時間半のところにある「ピークヒルルート」をご紹介します。


概要


  • 距離   ;往復約5km
  • 所要時間 ;往復約3時間
  • 高低差  ;600メートルくらい (頂上標高約1200m)
  • ここがイイ;眼下にコレリッジ湖(Lake Coleridge)を一望できる。
  • ここが大変;登りが急
  • ここに注意;全行程露出されたルートなので、強風などの天候に要注意

地図及び情報


↓こちらの地図はDOC(環境保護局)のサイトに載っています。そちらで尺度を変えられます。英語ですが、コースの説明も書いてあるので参考にしてみてください。

Source: Department of Conservation peak-hill-route(DOC)参考


以下、去年(2017年)の8月に歩いた時の体験記です。


2017年8月 / 私と夫ちゃんのみ

今回は、我が家(クライストチャーチ市内)から車で1時間半のところにある「Peak Hill Route」というトラックを歩いてきました。

頂上からは綺麗な湖(Lake Coleridge)を一望できるという魅力的な場所✨

近場(クライストチャーチから遠くなくて)で、どこか本格的に歩けるところはないかとネット上で探していた時に見つけました。

一番下の子もプレスクール(日本の保育園と幼稚園が混ざったみたいなところ)に行き始めたので、朝の9時に子供達を学校などに送り届け、そのまま夫ちゃんと二人で歩きに行く作戦です。

3時のお迎えまでの6時間。

車の往復で3時間かかるので、実質3時間のウォーキング。

所要時間3時間のコースなのでピッタリです。

↑行きの車内からの眺め

「南アルプス」の玄関口の辺りですね。

クライストチャーチの丘の上からもよく見えます。

今回は、↑この写真の右の方にある

尖った山の頂上目指してひたすら登るルート。

スタート地点に到着~。

標高約1200m。高低差は600mくらい。

DOC(環境保護局)のサイトによると、エキスパートレベルのカテゴリ。

ダイジョブカナ(;´∀`)

(↑ダイジョブでした(*´艸`*))

ただただひたすら登りの道。

趣味のトレッキングを最近本格的に再開したばかりの私達の足は終始笑いっぱなしだでしたが、頂上からの景色は最高でした!(>ω<)

子供達のお迎えの時間も迫っていたので、

ゴールよりも少し手前の標高1000mくらいのところで引き返すことにしましたが、

崖に腰を下ろし、

夫ちゃんが作ってくれたおにぎりを食べ、

しばし至福の時を過ごしました。

↑ダイナミックなごま塩じゃろ?!

めちゃ美味かったぞよ❤(ӦvӦ。)

眼下に広がる青い湖には吸い込まれそうだし、

白く光る雪山と同じ目線の高さで山の稜線を歩いてる時なんかは、

まるで空を飛んでる感覚(*˘︶˘*).。.:*♡

気持ち良かったなぁ。

下りは登りに比べたらヒョヒョイのヒョイ。

下に降りてくるにつれて、羊の鳴き声のBGMが強まってきてね。

あっという間に現実世界に引き戻されましたー(ノ´∀`*)

まあこれもニュージーランドっぽくて宜しなんですけどね。

それでは、美味しいとこ取りの2分30秒の動画をお楽しみ下さい(*´艸`*)

音楽も付けてあるので、

ボリュームご注意くださいね。

いいねやチャンネル登録もよろしくお願いします!Youtubeチャンネルへはこちらから→ニュージーランドトレッキングPeak hill route

おまけ;ちょいとマニアックですが、先住民族のワイタハやマオリの人々や文化に興味のある私の勉強の為にも記させて頂きますね☆

見晴らしポイントにあった案内板によると、

今から約500年前に火事で燃えて以来、この地はタサックや低木に覆われた地になったようですが、人間がこの地に来る前は、この辺一帯は、totara やmatai、ブナなどの背の高い原生林の森が広がっていたのだそうです。

そして、1851年頃にヨーロッパ系の入植者がこの地に来て以来、羊の産業地として栄えるようになり、それに伴い、外来性の牧草や作物や防風林用の木等が導入され、今の見慣れた景色となったようです。

同じ場所から、500年以上前の風景を見てみたいなぁ、と思いました。

きっと緑の深い場所だったのでしょうね。

またこの場所Lake Coleridge(マオリ語でWhakamatau )は、ワイタハ族のご先祖さまであるRakaihautu(多分、demigod,半神半人)がどのようにして南島の湖が掘ったかという伝統的な方法にも言及されていて、

Rakaihautuはまず南島の北端のほうのネルソンという土地に到着(上陸?)し、そこから南へと向かう内陸の旅の途中で、Koと呼ばれるシャベルのような道具でこの湖(Whakamatau、Lake Coleridge)を掘ったという内容だそうです。

この湖はカンタベリー平野の北の部分とウェストコーストを結ぶネットワーク(ワイタハ、マオリの人々は、ウェストコーストからクライストチャーチにNZを横断する貿易ルートを昔から通っていて、Jade trail、翡翠街道として使っていました)には欠かせない重要な場所だったそうです。

湖は、ウナギや水鳥、ポリネシアンラット等、食料の集まる場所として有名だったそうです。

きっと、旅の途中で休息する場所でもあったのでしょうね。

初期のヨーロッパ系開拓者である(クライストチャーチからウェストコーストへ、西へ向かうルートを探していた)測量者や、金の探鉱者はこの地を素通りしたそうですが、この地を牧草地として使いたがった数組の羊毛産業者である開拓者たちはこの地に住み着いたそうです。

そして1851年に移民者たちを乗せた4隻の船がクライストチャーチのリトルトン港に到着してから10年間の間に、この湖Whakamatau、Lake Coleridgeと近くのRakaia地方は牧羊者によって借り切られた(占領されたと言ったら語弊があるかもしれませんが、そんなイメージに近いかな?)されたそうです。

今日では鹿の放牧観光地等にも使われているそうです。

ニュージーランドは確かに奇麗な自然に恵まれている国ですが、乳製品生産大国の代償として、家畜等による水質汚染の問題があるというも事実のうちの一つです。

人と地球との健やかな共存関係を目指して、この国ではDOC(環境保護局)が積極的に自然保護等の活動をしてくれていますが、環境汚染や動植物の病気のニュースを聞く度に申し訳ない気がします。

もちろん、今までの変化があったからこそ、今の発展途上国ニュージーランドが存在するのだと感謝する面も沢山ありますが、

この土地にもかつては大きな鳥モアが生きていただろうに。そして実際、昔のここの土地にはもっと原生林豊かな場所であったことを今回この掲示板で知り、なんとなく寂しい気持ちにもなりました。

私達の子孫の為にも、この美しい地球を活き活きとさせていてあげたい。

未来を創り上げる力を持っていいる、私達ひとりひとりの意識や行動がとても大切だと感じたトレッキングとなりました。

最後までお読み下さりありがとうございました。

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